My precious one
「オマエがか?」
初めてぺーやん君に話しかけられたのはゴールデンウィークも中間試験も終え、梅雨に入る少し前の時期だった。
中学に入学してすぐに〝不良〟という人種に目をつけられた。一発目の喧嘩を退けたあとは、日を追うごとにカツアゲや喧嘩が乱発し、最終的に「生意気な一年坊がいる」と上級生であるぺーやん君の耳に入ったらしい。
一年経って進級した頃には「そんな事件もありましたね」と振り返る程度の出来事だと思っていた。だけど、その出会いがまさか人生のおおきなターニングポイントの一端を担っていたなんて、当時のオレは知る由もなかった。
本編
- ⚠注意⚠
- 友人♀の変換項目を男のライバルとして使ってます
- ぺーやんは4話から登場します
番外編